油を売る（あぶらをうる）

雨垂れ石を穿つ（あまだれいしをうがつ）

雨垂れは三途の川（あまだれはさんずのかわ）

雨夜の月（あまよのつき）

余り物に福がある（あまりものにふくがある）

阿弥陀も銭で光る（あみだもぜにでひかる）

網、呑舟の魚を漏らす（あみ、どんしゅうのうおをもらす）

網無くして淵にのぞむな（あみなくしてふちにのぞむな）

網に掛かった魚（あみにかかったうお）

網の目に風たまらず（あみのめにかぜたまらず）

網の目に風とまる（あみのめにかぜとまる）

あの声で蜥蜴食らうか時鳥（あのこえでとかげくらうかほととぎす）

後は野となれ山となれ（あとはのとなれやまとなれ）

後の祭り（あとのまつり）

後の雁が先になる（あとのかりがさきになる）

後足で砂をかける（あとあしですなをかける）

羹に懲りて膾を吹く（あつものにこりてなますをふく）

熱火を子に払う（あつびをこにはらう）

暑さ寒さも彼岸まで（あつささむさもひがんまで）

彼方立てれば此方が立たぬ（あちらたてればこちらがたたぬ）