《連想四字熟語》世阿弥から連想する3つの四字熟語

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▼これが世阿弥から連想する四字熟語です

《連想四字熟語|偉人編》世阿弥から連想する3つの四字熟語

幽趣佳境(ゆうしゅかきょう)

奥深く、味わい深い境地のことを、「幽趣佳境」といいます。

室町時代の猿楽師であった世阿弥は、父親の観阿弥とともに、将軍の足利義満の庇護をうけ、当時の文化人に尊ばれていた「幽玄」という美意識を、自らの芸のなかで深めていきました。

千古不磨(せんこふま)

価値の高い伝統や芸術作品、功績などが、長い歳月を経て後世に伝わることを、「千古不磨」といいます。

観阿弥、世阿弥親子は、当時としては革新的な猿楽の芸を生み出したことによって、時の権力者に見いだされて、一世を風靡しますが、世阿弥の存命中に迫害を受ける流れとなり、数多く残した著作も、長い間、ほとんど日の目を見ることがありませんでした。けれども明治時代に入ってから、著書が一気に出版されたことを切っ掛けに、研究が進み、その美学的な価値の高さが再認識されることとなりました。まさに「千古不磨」の芸術であると言えるでしょう。

被髪佯狂(ひはつようきょう)

神を振り乱し、正気を失ったように見せることを、「被髪佯狂」といいます。

世阿弥は、著作「風姿花伝」のなかで、様々な人物を演じることについて、論じていますが、なかでも「物狂(ものぐるい)」について、能の最も面白く、奥深いところであるとしています。誰が、どのような理由で、どんな物に取り憑かれることによって、物狂いとなっているのか、その「被髪佯狂」となる理由をよく分析して演じるべきであると書かれていて、当時の演劇や、美意識など理解する上で、興味深い文章となっています。

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