▼これが一休宗純から連想する四字熟語です
① 煩悩菩提(ぼんのうぼだい)
人の苦しみの原因となり、悟りの障害ともなる、迷いや欲望といった煩悩も、実は悟りのきっかけであるという考え方を、「煩悩菩提」といいます。
一休宗純は、仏教で禁じられているはずの肉食や飲酒、女性との関係など、煩悩と呼ばれそうな行為を積極的に行うような人でしたが、そのような生活のなかで、大きな悟りを得た人でもありました。まさに「煩悩菩提」を体現した人生であったと言えるかもしれません。
② 七歩之才(しちほのさい)
七歩あるくほどの短い時間で、優れた詩文を作る才能があることを、「七歩之才」といいます。
一休宗純は幼いころから漢詩の才能を発揮して、京都中の評判になったこともあるといいます。
③ 風狂無頼(ふうきょうぶらい)
無法ともいえるほど、常軌を逸した生活スタイルのなかで、揺るぎなく精神的、芸術的な探究を続けるさまを、「風狂無頼」といいます。
一休宗純は仏教の戒律を無視した、破戒的な生活を送りながら、多くの芸術作品を残し、室町時代中期に栄えた東山文化を代表する人物でもありました。