▼これが[心頭滅却]の意味です
- 意 味:心の中の雑念を消し去ること。無念、無想の意。
- 由来 / 語源:「心頭」は、こころ。頭は「・・・のあたり」という意味を添える接尾語。「滅却」は、滅ぼして消し去ること。
- 【故事】「心頭を滅却すれば火もまた涼し」を略した言葉で、禅僧の快川が織田信長に寺を焼き討ちにされた際、燃え上がる山門でこの句を唱えたという故事から。
- 英訳 / 英語:spiritual state of nothingness
- 使い方 / 例文:
① 誰もを愛さず、それこそ心頭滅却に似た恬淡の心境だったのですが…(太宰治「風の便り」)
② 大正生まれの祖父は、猛暑日でも心頭滅却すれば火もまた涼し、と決してエアコンをつけなかった。 - 類義語:
則天去私(そくてんきょし)
大悟徹底(たいごてってい)
無想無念(むそうむねん)
無念無想(むねんむそう)
明鏡止水(めいきょうしすい) - 対義語:
- 漢検出題レベル:漢検3級
- 人気 / 実用度:話す★☆☆ 書く★★☆