▼これが三国志から連想する四字熟語です
① 桃園結義(とうえんけつぎ)
中国の小説「三国志演義」の中で、劉備、関羽、張飛の三人が、桃園で宴を開き、義兄弟の契りを結んだことを、「桃園結義」または「桃園の誓い」と言います。
「桃園結義」のエピソードは、正史である「三国志」には書かれていないため、「三国志演義」の著者による創作ではないかと言われています。けれども、劉備たちの深い繋がりを伝える出来事として広く知られるようになり、横山三輝の漫画「三国志」においても、印象的な場面として描かれています。
② 臥龍鳳雛(がりょうほうすう)
臥龍(眠っている龍)と、鳳雛(鳳凰の雛)のように、極めて優れた才能を持つ人物が、人に知られず、世に出ないままでいることを、「臥龍鳳雛」といいます。
横山三輝の漫画「三国志」では、劉備元徳が、「臥龍鳳雛」であると評判の諸葛亮と龐統を召し抱えます。劉備は、諸葛亮に対しては三顧の礼をもって迎えましたが、龐統は見た目がパッとしなかったため、最初、重要な役職を与えませんでした。けれども後に重用され、才能を発揮するようになります。
③ 言笑自若(げんしょうじじゃく)
とんでもない苦痛を受けているときであっても、平然としていることを、「言笑自若」といいます。「三国志演義」で、関羽が腕の傷の荒療治に堪えている様子を伝える言葉として、使われています。
横山三輝の漫画「三国志」」でも、神医とも言われていた華佗が、毒矢を受けた関羽の腕の骨を削って治療する場面があります。麻酔のない時代ですから、とてつもない痛みだったはずですが、関羽は言笑自若として酒を飲み、碁を打つなどしていました。