▼これが宇宙兄弟から連想する四字熟語です
① 射石飲羽(しゃせきいんう)
「射石飲羽」とは、石を矢で射て、その羽までも深く突き刺さることで、どのように困難で、不可能に思えるようなことであっても、精神を集中して必死の思いで取りかかれば成し遂げられるということを、たとえていったものです。
小山宙哉原作の漫画「宇宙兄弟」は、宇宙飛行士になることを夢見ながら大人となった、南波六太と、その弟の日々人の物語です。優秀な弟が宇宙飛行士に選ばれたとき、兄の六太は、不器用な性格が禍して、会社をリストラされたところでした。
六太は幼いころからの夢をすでに諦めていましたが、兄と共に宇宙に行きたいと願い続けていた弟の配慮で、宇宙飛行士選抜の書類審査に通ってしまいます。そこから、まさに「射石飲羽」ともいうべき、兄弟二人の挑戦がはじまります。
② 有智高才(うちこうさい)
生まれつき高い才能を持ち、努力して獲得した能力もすぐれていることを、「有智高才」といいます。
南波六太は、優秀な弟と比べられてきたせいか、自己評価が低く、不器用なところもあるため、他人から見ても、どこか風采の上がらない印象の強い人物ですが、持っている能力はとても高く、宇超飛行士としての資質も優れていて、まさに逸材といっていい人物です。
そんな有智高才の人物であっても、あるいは有智高才であるからこそ、自らの望む最高の場で、本来の力を存分に発揮するために、くぐり抜けなくてはならない試練は、並大抵のものではないということを、この作品は伝えています。
③ 局面打開(きょくめんだかい)
行き詰まってしまって先に進めない状況を切り開いて、新しい進路を見いだすことを、「局面打開」といいます。
宇宙飛行士を目指す南波六太と日々人の兄弟は、次々と大きな試練に見舞われることになります。最初、順風満帆かに思われた日々人は、宇宙で大きな事故に遭い、生還したものの、パニック障害を発症して、事実上、NASAで宇宙を目指す道を断たれてしまいます。
けれども、日々人は夢を諦めず、パニック障害を克服し、ロシアでの訓練に望みを託します。六太も、NASAのマネージャーによる、宇宙ステーション廃止の目論みに巻き込まれそうになりますが、流されることなく、マネージャーの意図そのものを変えさせ、局面打開するための大きな力を発揮します。