《連想四字熟語》北斗の拳から連想する3つの四字熟語

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▼これが北斗の拳から連想する四字熟語です

《連想四字熟語》北斗の拳から連想する3つの四字熟語
※各ページ内の [解説] を読むと、より理解が深まります

黯然銷魂(あんぜんしょうこん)

深い悲しみや憂鬱に沈み込み、悲嘆にくれて力を失う様子を、「黯然銷魂」といいます。

武論尊原作、原哲夫作画の漫画「北斗の拳」の世界は、核兵器による最終戦争で、文明社会が崩壊した後の時代です。力を持たない多くの人々は黯然銷魂として、弱肉強食の運命に従っていますが、力のある者達は、暴力と恐怖によって生き延びようとしています。

その無情の暗黒の世界のなかで、愛と哀しみの心を知り、慈愛をもって人を守ろうとする主人公のケンシロウは、激しい戦いを経て、やがて世界の救世主となっていきます。

寸善尺魔(すんぜんしゃくま)

世の中には、善はほんの少しであり、悪いことばかりが大量にあることを、「寸善尺魔」といいます。

漫画「北斗の拳」の世界は、文明的な秩序が崩壊していて、暴力なしには身を守ることのできない世の中になっています。誰もが力に頼り、善意やまごころを信じることがないため、社会はどこまでも殺伐として、力あるものも心の中にある愛を封殺して生き延びようとします。

そうした寸善尺魔の世界観、人生観は、現実の人間の歴史において、これまで何度となく繰り返し出現してきているものです。そのことが、架空の物語である「北斗の拳」に、重い存在感を与え、読者の心に深い共感をもたらす源となっています。

開雲見日(かいうんけんじつ )

世の中を覆う厚い暗雲を吹き払い、希望や光を見いだすことを、「開雲見日」といいます。

力弱い人間が、愛や思いやりなどの気持ちを持っていては、とても生きていけない世界を背景としている「北斗の拳」ですが、愛を守るに足る強さがあれば、暴力を是とする思想に取り込まれずに生きることも可能でした。

人を思い、愛する心の強いケンシロウは、戦いに打ち勝っていくにつれ、その存在そのものが開雲見日の力となり、世の中の大きな希望となっていきました。

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