▼これがブラック・ジャックから連想する四字熟語です
① 大胆奔放(だいたんほんぽう)
度胸があり、寄生の考え方や周囲の思惑などに囚われることがなく、スケールの大きな行動をとるさまを、「大胆奔放」といいます。
手塚治虫の代表作である「ブラック・ジャック」は、医学的知識をふんだんに取り入れた物語でありながら、医師としては完全に型破りな天才外科医であるブラック・ジャックの、大胆奔放な生き方を描いた作品です。物語自体も破天荒なエピソードに満ちていて、読者はブラック・ジャックとともに、命を取り巻く様々な葛藤や社会的な闇の問題と直面していくことになります。
② 長生久視(ちょうせいきゅうし)
長生きをすることを、「長生久視」といいます。
ブラック・ジャックは、1970年代から1980年代にかけて、雑誌連載された作品ですが、21世紀に入ってからも、アニメで新作のエピソードが出るなど、大変長寿な作品となっています。
主人公のブラック・ジャックは、容姿や人物像から、三〇歳前後だろうと推測されますが、何歳まで生きたのか、はっきりしていない様子です。もしも彼が長生久視であったとしたら、医療技術や社会の移り変わりを、どのように見ながら年を重ね、老人となっていったのか、大変興味深いところです。
③ 怨徹骨髄(えんてつこつずい)
誰かを恨む気持が、骨の髄に達するほど、深く強いことを「怨徹骨髄」といいます。
手塚治虫作品では、愛する身内などへの強い愛情と背中合わせの、憎悪や怨恨の感情が、ストーリーに深く絡んでくることがあります。
ブラック・ジャックも、最愛の母親を見捨てた実の父親に対する愛憎の感情は極めて複雑、かつ深く、父親の愛人の整形手術を請け負って、わざと母親と同じ顔にしてしまうという、誰にとっても得にならないような、残酷な施術を行ったこともありました。愛する気持が強いからこそ、裏切りに対する怒りや怨恨が深くなるのかもしれません。