▼これがサイボーグ009から連想する四字熟語です
① 自己矛盾(じこむじゅん)
自分自身の中で、論理や行動の筋が通らなくなり、つじつまが合わなくなることを「自己矛盾」といいます。
「サイボーグ009」に登場するサイボーグ達は、改造手術によって人間のものとはかけ離れた能力を与えられ、戦いの世界へ身を投じることになります。人としての生育歴と心を持ちながら、人間らしい暮らしのできなくなってしまった彼らの心の内側には、深い自己矛盾の苦悩がありました。
② 生離死別(せいりしべつ)
生きたまま、あるいは死ぬことで、悲痛な別離をすることを、「生離死別」といいます。
「サイボーグ009」の主人公たち九人は、さまざまな国家、民族の出身で、それぞれに、ブラックゴーストという組織の陰謀に巻き込まれ、大切な存在と引き裂かれ、別れた経緯を持っています。その悲しみは、作品全体を大きく覆っています。
③ 陰謀詭計(いんぼうきけい)
密かに計画される悪事、策略のことを「陰謀詭計」といいます。
「サイボーグ009」に登場する「ブラックゴースト」は、兵器を売るために、世界中に戦争の種をまき散らす悪の組織です。作中のサイボーグたちは、彼らによって無理矢理拉致され、改造を施されて、陰謀に巻き込まれていきます。
第二次世界大戦や、その後の冷戦時代を背景として生まれた本作において、陰謀詭計によって世界に恐怖をまき散らす「ブラックゴースト」は、まさに人間社会の闇の象徴として描かれています。