▼これが坂本龍馬から連想する四字熟語です
① 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
激しい風と雷の意味から転じて、行動が素早く激しいことを、「疾風迅雷」と言います。
坂本龍馬は若い頃から広い視野で世の中の流れを感じ取り、行動を起こしています。十代で江戸に自費留学し、剣術のや学問、国際情勢について学び、尊皇攘夷の活動をしたり、薩長同盟の締結に尽力し、さらには大政奉還後の指針となる政治要綱をも作り上げるなど、日本の近代化に深く関わる存在でありながら、三十一歳の若さで暗殺されています。まさに疾風雷神の人生でした。
② 竜吟虎嘯(りょうぎんこしょう)
同じ思想、考えを持った者同士が、気持ちが通じ合い、応じ合うことを、「竜吟虎嘯」といいます。
坂本龍馬は、幕末の日本の舵取りについて、同じ考えを持っている人々と団体を結成し、さまざまな政治活動や商業活動を行っています。中でも有名な海援隊は、複数の藩の出身者からなる近代的な会社組織で、参加メンバーの多くは明治以降に重要な活躍をしています。
③ 邂逅相遇(かいこうそうぐう)
自らの人生にとって重い意味を持つ相手と出会うことを、「邂逅相遇」といいます。
坂本龍馬は恋多き男性であったようで、複数の女性との恋愛関係についての逸話が残っていますが、妻となった楢崎龍という女性とは、出会ってすぐ、ほぼ一目惚れの相思相愛であったと伝えられています。龍は美しく勝ち気な女性で、寺田屋事件では自らの機転で龍馬の命を救ったと言われていますが、結婚した翌年に龍馬が暗殺されてしまいます。その後、龍は再婚しますが、亡くなるまで、龍馬への思いが消えることはなかったと言われています。