▼これが足利義満から連想する四字熟語です
① 士魂商才(しこんしょうさい)
武家の精神と商人の才覚を兼ね備えていることを、「士魂商才」といいます。
足利義満は、明の国に朝貢するという形での貿易を盛んに行い、それによって財政を潤しつつ、室町幕府の権力を確かなものとしていきました。形の上で、明の国の臣下となることについて、公家社会からは強い批判が出ましたが、義満は気にすることなく、実利を優先しました。
② 海闊天空(かいかつてんくう)
海や空のように心が広大で、器の大き性格であることを、「海闊天空」といいます。
足利義満は、十歳ほどで将軍職を継ぎましたが、他者の傀儡となることなく、壮大な野心をもって全国統一を果たして、幕府の実験を強固なものにした人です。公家と武家を政治的にも文化的にもまとめ上げ、さらに中国をも強く意識して、それらが融合する独特の文化を築いてるところから、「海闊天空」な人柄がうかがえます。
③ 絢爛豪華(けんらんごうか)
華やかに、きらびやかに輝くさまを、「絢爛豪華」といいます。
足利義満といえば、すぐに思い起こされるのが、金閣寺です。金箔を張り巡らした絢爛豪華な建造物は、火災で失われたあと再建され、義満が築き上げた比類無き権勢を、現代に伝えています。