▼これが本居宣長から連想する四字熟語です
① 白首窮経(はくしゅきゅうけい)
白髪頭になるほど年老いるまで、学問に熱中することを、「白首窮経」といいます。
江戸時代の国学者である本居宣長は、もともとは医学を志して勉強していましたが、若いころに「古事記」を入手したことから、その研究をすることを決意し、約三十五年ほどかけて、注釈書である「古事記伝」を執筆しています。
② 才学非凡(さいがくひぼん)
学問において、極端に優れた才能を持っていることを、「才学非凡」といいます。
本居宣長は、商人の家に生まれましたが、性格的に商売には向かず、本ばかり読んでいるような子供であったため、親と相談して医学を志し、医者になります。国学者として非凡な業績を多数残すかたわら、医師の仕事もずっと行っていました。
③ 独立自尊(どくりつじそん)
他の物事の影響を受けず、自らの力でそこにあることを、「独立自存」といいます。
本居宣長は、若いころには儒学や漢学を学んでいましたが、朱子学を批判する荻生徂徠などの影響を受け、「古事記」「源氏物語」などを研究しながら、日本独自の文化を尊重する国学の源流となる考え方を作り上げていきます。