《禅語》四聖句など禅の言葉の四字熟語一覧

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《禅語》四聖句など禅の言葉の四字熟語一覧

世の中には「禅」の言葉を体現するいろいろな言葉があります。そのうち禅の思想を凝縮した「四聖句(しせいく)」ほか四字熟語について紹介します。
※それぞれのページ内の [解説] を読むと、より理解が深まります。

▼《禅語》四字熟語一覧

<四聖句>

不立文字(ふりゅうもんじ)
悟りは文字や言葉で表現したり、人に伝えたりできるものではない。

見性成仏(けんしょうじょうぶつ)
人に本来備わった仏性に目覚めれば悟りを開き、仏となることができる。

教外別伝(きょうげべつでん)
悟りは文字や言葉ではなく、心から心へと直接伝達されるものである。

直指人心(じきしにんしん)
人の心と仏は同じもの。それを言葉や文字でなく、直接的に導くこと。

<その他>

以心伝心(いしんでんしん)
経典の言葉や文字に頼らず、仏の心理を師から弟子へ直に伝えること。日常的にはお互いの心と心で通じ合うことの意で使われている。

只管打坐(しかんたざ)
「只管」はひらすらの意。悟りを求めたり想念をはたらかすことなく、ひたすら座禅すること。曹洞宗の座禅の特色でもある。

自性清浄(じしょうしょうじょう)
人間は本藍、清浄であるという意味。煩悩に汚されることがあっても、その根本には清らかな心がある。

安心立命(あんしんりゅうみょう)
天命に身を任せて心を動かさず、煩悶もないこと。

一期一会(いちごいちえ)
一生に一度の出会い。人との出会いなどの機会を大切にすること。

因果応報(いんがおうほう)
よい行いをした人には良い報い、悪い行いをした人には悪い報いがある。

回光返照(えこうへんしょう)
亡びる寸前に一時的に勢いを出すこと。

空即是色(くうそくぜしき)
実体のない空がそのまま万物の姿でもあること。

行雲流水(こううんりゅうすい)
空を行く雲や流れる水のように、一事に執着せず、自然にまかせて行動すること。

自業自得(じごうじとく)
自分がなした悪事のために、自分の身にその報いを受けること。

四苦八苦(しっくはっく)
非常な苦しみ。さんざん悩み、苦労すること。

諸行無常(しょぎょうむじょう)
この世のいっさいの現象は常に変化・消滅して絶えない形容。

心頭滅却(しんとうめっきゃく)
心の中の雑念を消し去ること。無念、無想の意。

切磋琢磨(せっさたくま)
友人や同僚がお互いに励まし合って、学問・技芸・徳行などを鍛練する意。

千里同風(せんりどうふう)
天下太平で、平和であること。

七転八起(ななころびやおき)
何度倒されても、その度に屈せず起き上がること。

拈華微笑(ねんげみしょう)
心から心へ伝わる微妙な境地・感覚のたとえ。

柳緑花紅(りゅうりょくかこう)
人が手を加えていない自然のままの美しさのこと。

和敬清寂(わけいせいじゃく)
穏やかで、慎み深く静かで落ち着いていること。