▼これが名探偵コナンから連想する四字熟語です
① 大胆巧妙(だいたんこうみょう)
青山剛昌原作の推理漫画「名探偵コナン」は、悪の組織の毒薬によって子どもの体にされてしまった工藤新一が、江戸川コナンという少年として暮らしながら、天才的な推理力を駆使して、多くの難事件を解決する物語です。
見た目が小学一年生ほどであるコナンは、殺人事件などの推理をしても、そのまま発言したのでは誰にも信じてもらえないため、周囲の大人たちを利用して、巧妙に捜査に介入していきます。
その方法は、幼なじみの毛利蘭の父親である、探偵の毛利小五郎を麻酔銃でいきなり眠らせ、変声機を使って声をまねて発言するなど、「大胆巧妙」としか言いようのないものですが、その度胸と、推理の切れ味の良さが、作品の大きな面白さとなっています。
② 五里霧中(ごりむちゅう)
霧が深くて周囲の見通しがきかないように、ものごとの手がかりがつかめず、困惑した状態のことを、「五里霧中」といいます。
「名探偵コナン」の雑誌連載が始まってから、すでに二十年以上が経過していますが、工藤新一を陥れて小学一年生の姿にしてしまった、国際的な犯罪組織の正体は、いまだに解明されず、元の姿に戻れるかどうかも分からない、五里霧中の状態で、物語が進んでいます。
③ 世道人心(せどうじんしん)
世の中の道徳と、世間の人々の心のことを、「世道人心」といいます。
推理漫画である「名探偵コナン」は、次々と引き起こされる犯罪を中心に、物語が進んでいきます。犯罪を行う人間や組織は、人の痛みや苦しみを理解しない、極めて利己的な考え方を持つものも多く、世道人心の果てしない暗黒面を映し出したかのような存在となっています。
コナン達は、その闇に対抗する光の役割を担っていると言えるかもしれません。