▼これがあしたのジョーから連想する四字熟語です
① 老少不定(ろうしょうふじょう)
人の死期を予測することは出来ず、老いている人も若い人も、いつ死ぬか全く分からないということを、「老少不定」といいます。
「あしたのジョー」の主人公、矢吹丈は、不良少年として自暴自棄な暮らしをしているときに、かけがえのないライバルである力石徹と出会います。力石に勝つためにボクシングの練習をした矢吹丈ですが、試合で負けてしまったばかりか、その直後に力石が死んでしまいます。思いがけない力石の死は、矢吹丈の中に乗り越えることが非常に困難なトラウマを残すことになりました。
② 徒手空拳(としゅくうけん)
事を起こすにあたって、自分の力だけが頼りであり、支えとなるような地位や資金などを何も持たないことを、「徒手空拳」といいます。
少年院を出た矢吹丈には、持って生まれたボクシングのセンスと、ライバルとの戦いへの執念だけがありました。徒手空拳の彼が切り開いていった人生は、壮絶の一言でした。
③ 完全燃焼(かんぜんねんしょう)
持てる力を全て尽くして事にあたることを、「完全燃焼」といいます。
「燃えたよ。燃え尽きた。真っ白によ」…矢吹丈が、最後の試合が終わったときに、残した言葉です。完全燃焼の果てに、彼の浮かべた表情は、この上なく安らかなものでした。