▼これが吉田茂から連想する四字熟語です
① 赤口毒舌(せきこうどくぜつ)
鋭く激しい非難の言葉を、「赤口毒舌」といいます。
吉田茂は癇癪持ちで、ときにそれを炸裂させ、歯に衣を着せぬ言葉を発することがありました。国会で「バカヤロー」と失言したことが引き金となって衆議院が解散した「バカヤロー解散」は、大変有名です。
② 蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)
意味をなさない、お互いの意図のずれたやりとりのことを、「蒟蒻問答」といいます。
吉田茂の迷言や皮肉のなかでも、ひときわ有名なのは、長寿の秘訣となる食生活について質問されて「人を食っております」と答えたことかもしれません。多くの毒舌とユーモアのある言動を遺した、稀有な人物でした。
③ 狷介孤高(けんかいここう)
人と妥協することなく、相容れず、離れて孤立する様子を、「狷介孤高」といいます。
政治家としての吉田茂は、独断的な振る舞いが多く、ワンマン宰相といわれることもありました。気が短いといった性格的な影響もあるのでしょうが、全責任を自分で負うという考え方からくるものであったのかもしれません。